敷地はお施主様の祖父母が暮らしていた住宅の跡地。
敷地面積は1,000㎡を超え、初めて伺ったときはすでに更地で、中央に当時の庭園、東側にお母様の住宅が建っていた。
お施主様の希望は新たな住宅はもちろん、敷地全体の計画となった。

前面道路に接する長さは45m。
抜け道として利用されており、通勤の時間帯はかなりの交通量。
さらにカーブをうっていて、敷地への出入りの際の見通しはかなり悪い。
新しい境界塀は道路のカーブに沿ってではなく、1歩後退して直線に設置。

住宅は周囲から丸見えの敷地に建つ家になるため、
玄関の出入り口、玄関ホール、リビングの一部を少しでも視線を遮るため、ルーバーで囲った。
方位的には南東の角となり、夏の太陽の直射を抑え、暑さを和らげることにも一役かっている。
外観の意匠的にも良いアクセントとなった。

建築から2年ほど経つが、夏場の空調は吹抜けの2階に設置したエアコン1台を可動させるだけで事足りているという。
ルーバーのおかげで快適な住宅となった。