〜家族の形に寄り添う家〜

この住宅の設計で悩んだのが子供室の考え方。プランニング中、一番下の女の子はまだお母さんのおなかの中。上の2人は元気いっぱい男の子だが、産まれてくる子は男の子？女の子？その解答は得られずのプランニング。

シグマからの提案は、子供たち1人ひとりの個室はつくらず、21畳の広いワークスペースと、収納とベッドを置く程度の広さを確保した1人3畳、ロールカーテンで仕切るだけのプライベートスペース。ワークスペースは2階の南に配した。周囲の田園風景がそのまま取り込める大開口を持つ開放感溢れる空間とした。家族の第2のリビングとして使うことも出来るだろう。子供たちの成長に合わせて遊びの場から学習の場へ、子供たちが大人になり家族が増えれば団欒の場へ。使い方に縛られない、家族の形に合わせて変化する空間となることを期待している。

また、良好な周辺環境からもパッシブデザインを多く取り入れ、より住み手と周辺環境とのつながりを密にした、レスポンシブな住宅を目指した。