熊谷市の郊外、傾斜地に計画した住宅。前面道路は高低差1.35ｍある斜路で、敷地はいくつかの高さの地盤から構成されていた。その高低差は最大3ｍ近く。
この高低差をうまく使って計画が出来ないものか？

まず考えたのが、地下室を持つ住宅。リクエストされた部屋数からすると、かなりの面積と金額になる為、その案はパス。
そこで、土工事の金額を抑えられるよう敷地形状に逆らわず、擁壁や基礎といった金額の張るコンクリート造部分を最小限に留められる計画に。
なおかつ、空間的に無駄のない形状となるよう意識して設計した。
１層目に玄関、２層目に書斎、ホビールーム、トイレ。そして３層目がLDK、水回り、主寝室。４層目に子供部屋２室。敷地の最低部からすると+３ｍに位置する南の庭には、３層目からアクセスできる。

完成後、３年半経っての撮影。お子さまも１人増え、家族円満、実に楽しそうに暮らされていた。