お客様からのリクエストは『黒い外観』、『キッチンとリビングに段差を設ける』の２点。
キッチンに立つ奥様とリビングの座卓に座るご主人の目線が合うように段差を設けたい、との事だった。

キッチンを一般の床レベルより40cm下げ、隣接する水廻り空間は20cm下げて計画した。ダイニングテーブルは、キッチンと同じレベルに設置。
キッチン側からは椅子を使用し、リビング側からは掘り炬燵のように座卓として使用できる。

またLDKから吹抜けの格子を通して繋がる２階の書斎スペースは、20cm下げた水廻り空間の上部に設け、建物全体の高さを抑える計画とした。

真っ黒の外観でありながらも高さを抑え、一見平屋のように見せることで、周囲に馴染む建築に仕上げることが出来た。